こんにちは、山梨でサイト制作しているディープラスです。
ついにGoogleの生成AI「Bard」が日本語対応しました。Bardは、Googleが提供している生成AIでテキストの生成、言語の翻訳、プログラムの作成など、さまざまな種類のコンテンツ作成を行うことができます。
そこで今回は、以前ご紹介したChatGPTと日本語対応になったBardを使って記事生成をおこなって比較してみます。
Bard vs ChatGPTの結果をご確認いただけます。
目次
1.GoogleのAI「Bard」とは?
Google Bardは、Google AIが開発・提供する会話型人工知能(チャットボット)です。
テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされているため、幅広い質問に答えることができ、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。
GoogleBardでは、最新情報を応えてくれることができますが、無料版のChatGPTでは、2021年9月までの情報に基づいて回答しているので、Bardの方が新しい情報を回答してくれそうです。
2.Bardへの登録方法
BardはGoogleアカウントがあれば利用することができます。
先にGoogleアカウントにログインした状態でBard公式サイトにアクセスします。
Bard公式 https://bard.google.com/
右下にある「Bardを試す」をクリック、次に利用規約に「同意」や「続行」をクリックして進みますと入力画面が表示して準備完了です。
少し前まではメール承認などの対応が必要でしたが、日本語対応になったことで簡単なステップで始めることができるようになりました。
利用規約にも書かれていますが、個人情報や社外秘情報などの入力はしないようにしましょう。
3.BardとChatGPTに簡単な質問をしてみた
本題に入る前に両者の差を試したかったので、今日の日付や天気をBardとChatGPTにちょっとした質問をしてみました。
質問内容は今日の日付と天気についてです。
3-1.ChatGPTに簡単な質問をした結果
ChatGPTでは、天気予報を確認することができず、リンク先に移動するようになります。
3-2.Bardに簡単な質問をした結果
別サイトで天気予報の正誤性を確認しましたところ、ほぼ合っていました。
Bardの方がシンプルに答えてくれました。
4.BardとChatGPTに記事作成してみた結果
そして、いよいよ本題です。
今回は、特長を比較しやすいように両者へ全く同じ質問をしてみました。
両方ともチャット形式のAIなので、5回ほどの質問と回答を繰り返します。
記事作成するキーワードは「母の日」。
質問内容は以下のパターンでおこないます。
- 「母の日」とネット検索する読者が求める記事の見出しリストを3つで、初心者向けにわかりやすく作ってください。見出しの中には「母の日」を適所で使ってください。他記事から引用はしないでください。
- 各見出しに対して400文字以上の説明文章を作ってください。他記事から引用しないでオリジナルの文章にしてください。文章内には適所に「母の日」を入れてください。
- ここまでの内容をまとめた結論となる文章を作ってください。文章内には適所に「母の日」を入れてください。
- 記事の始めに掲載する導入文を500文字以内で作ってください。文章内には適所に「母の日」を入れてください。
- 読者にとって魅力的でクリック率が高そうな記事のタイトルを32文字程度で作ってください。タイトル始めには「母の日」を使ってください。
質問方法やChatGPTの使い方については、過去ブログをご覧ください。
合わせて読みたい!
ちなみに今回のChatGPT利用環境は、前回同様に無料プランのGPT3.5です。
BardとChatGPTで生成した記事を本記事に貼り付けますとかなり長くなってしまったため、別ページにてご覧いただき戻ってきてください。
AIで生成した記事
完成した両方の記事を比較しますと、母の日に関する情報に対して大きな差は感じませんでした。
しかし、ここ最近で話題となっているキーワードに対して、記事作成をしてみたところ大きな差となりました。
そのキーワードはYouTubeで話題となっている格闘技イベント「ブレイキングダウン」についての記事作成です。
Bardでは、内容が多少異なる部分もありますが、ブレイキングダウンについて記事作成をしてくれます。しかし、ChatGPTでは、プロジェクトを分割する意味で記事作成が進んでいき、全く異なる内容となりました。
5.BardとChatGPTで記事生成してみて感じたこと
今回、BardとChatGPTのそれぞれで同様の質問をして記事作成してみたところ、母の日など周知されているキーワードでは大きな違いはありませんでしたが、ブレイキングダウンなど最近話題となっているようなキーワードになるとBardはちゃんと回答してくれました。
この違いの原因としては、ChatGPTは2021年9月までの情報となっているためと考えられます。もし、最新情報を知りたい場合にはBardの方がオススメといえます。
また今回、PC環境でBardとChatGPTを同時に立ち上げて質問をしていたのですが、Bardの方が早いレスポンスで回答がありました。
- 最新情報:ChatGPT < GoogleBard
- 回答するまでのレスポンス:ChatGPT < GoogleBard
このことから個人的には、反応が早く最新情報で答えてくれるBardの方が使いやすいと感じましたが、生成AIは日々進化していますので、状況は変わっていくことでしょう。
今後のChatGPTも楽しみです。
最後に生成AIの回答について、情報収集元が間違ってしまっている場合もあります。そのため、内容が全て正しい情報とは限りませんので注意が必要です。
また今回は、比較しやすいように回答された文章を一切編集しないでそのまま貼り付けしていますが、生成AIで作った文章を記事として公開しても、閲覧ユーザーにとっては意味がありません。
なぜなら、閲覧ユーザーは自分で生成AIを使って調べれば、同じ内容の文章を入手できるからです。
生成AIで作った文章は、人間が書いた文章ほど正確で信頼できるとは限りません。また、生成AIで作った文章は、オリジナリティに欠けることが多いです。そのため、閲覧ユーザーにとって、生成AIで作ったサイト記事を読むメリットはほとんどありません。
あくまでも回答された文章は、記事作成のたたき台として捉えて、自分なりの意見や文章を加筆していくことをオススメします。