Webサイトのアクセス解析は、サイトの成果を把握し、改善するための重要なツールです。しかし、アクセス解析で何がわかるのか、具体的にイメージできていない人も多いのではないでしょうか。
- アクセス解析を見ても、改善方法が分からない
この記事では、アクセス解析でわかることや活用方法を、サイト制作やアクセス解析している私が解説します。アクセス解析をこれから始めようと考えている方や、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. アクセス解析でわかること
アクセス解析では、ユーザーがサイトにどのように訪れたのかを知ることができます。主な流入経路は、以下のとおりです。
1-1. 検索エンジンからの流入
検索エンジンで検索したキーワードを元に、サイトに訪れたユーザーのことです。検索エンジンからの流入が多いということは、ユーザーがサイトのコンテンツに興味を持っている、または検索エンジンで上位表示されているということになります。
例えば、「Webデザイン」というキーワードで検索したとします。検索結果であなたのサイトが1位に表示された場合、検索エンジンからの流入は多くなります。
1-2. ソーシャルメディアからの流入
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで、サイトのリンクが共有されたことにより、サイトに訪れたユーザーのことです。
ソーシャルメディアからの流入が多いということは、ユーザーがサイトのコンテンツをSNSで拡散している、またはSNSでサイトを認知しているということになります。
例えば、Twitterで「Webデザインの勉強方法」というツイートをしたところ、多くの人にリツイートされた場合、ソーシャルメディアからの流入は多くなります。
1-3. 直接入力
URLを直接入力してサイトに訪れたユーザーのことです。直接入力からの流入が多いということは、ユーザーがサイトの存在を把握しており、自ら訪れているということになります。
例えば、よく利用するWebサイトのURLをブックマークに登録しており、そこからサイトに訪れた場合、直接入力からの流入は多くなります。
1-4. 外部サイトからの流入
外部のサイトにリンクが設置されたことにより、それを辿ってサイトに訪れたユーザーのことです。
外部サイトからの流入が多いということは、多くのユーザーが外部サイトを確認してクリックしているということになります。
1-5. 広告からの流入
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、サイトの広告をクリックしたことにより、サイトに訪れたユーザーのことです。広告からの流入が多いということは、ユーザーが広告に興味を持っている、または広告のターゲティングが適切であるということになります。
例えば、「Webデザインのスクール」というキーワードで検索した際に、あなたの興味や関心に沿ったWebデザインスクールの広告が表示され、その広告をクリックしてサイトに訪れた場合、広告からの流入は多くなります。
2. ユーザーの属性
アクセス解析では、ユーザーの年齢、性別、居住地、曜日などの属性情報を知ることができます。
ユーザーの属性を把握することで、どのようなコンテンツや広告を訴求すればよいのかを判断することができます。
例えば、サイトのターゲットが20代の女性の場合、ファッションや美容に関するコンテンツを充実させたり、女性向けの広告を配信したりするとよいでしょう。
ユーザーの属性を把握する方法としては、以下のようなものがあります。
2-1. デバイス
ユーザーがどのようなデバイスを使ってサイトに訪れているのかを知ることができます。
例えば、スマートフォンからの流入が多い場合は、スマートフォンで閲覧しやすいようにサイトを設計する必要があります。
2-2. OS
ユーザーがどのようなOSを使ってサイトに訪れているのかを知ることができます。
例えば、Windowsからの流入が多い場合は、Windows向けのコンテンツを充実させたり、Windows向けの広告を配信したりするとよいでしょう。
2-3. ブラウザ
ユーザーがどのようなブラウザを使ってサイトに訪れているのかを知ることができます。
例えば、Chromeからの流入が多い場合は、Chromeで閲覧しやすいようにサイトを設計する必要があります。
2-4. 地域
ユーザーがどの地域からサイトに訪れているのかを知ることができます。
例えば、東京からの流入が多い場合は、東京向けのコンテンツを充実させたり、東京向けの広告を配信したりするとよいでしょう。
2-5. 曜日
ユーザーがどのような曜日にアクセスしているのかを知ることができます。
例えば、毎週月曜日にアクセスが多い場合には、SNSやブログをそれに合わせて発信するなどをおこなう事で、より多くのユーザーに情報が届きます。
3. ユーザーの行動
アクセス解析では、ユーザーがサイト内でどのような行動をとったのかを知ることができます。主な行動は、以下のとおりです。
3-1. ページビュー数
ユーザーがサイト内のどのページをどれだけ閲覧したかを知ることができます。
例えば、あるページのページビュー数が少ない場合は、そのページのコンテンツが魅力的でない可能性があるため、改善が必要かもしれません。
3-2. コンバージョン率
アクセス解析では、ユーザーがサイト内でどのような行動を起こしたかを数値で把握することができます。
例えば、商品購入や資料請求などのコンバージョン率を把握することで、サイトの改善点や施策の効果を判断することができます。
コンバージョン率は、以下の式で計算することができます。
コンバージョン率 = コンバージョン数 / セッション数
コンバージョン数は、サイト内で達成したい目標のことです。例えば、商品購入であれば、商品購入数になります。セッション数は、ユーザーがサイトを訪問した回数です。
コンバージョン率を高めるためには、サイトのコンテンツやデザインを改善したり、広告を効果的に配信したりといった施策を実施する必要があります。
このコンバージョンはサイト運営する上で費用対効果にも繋がるので、非常に需要な数値になります。
4. サイトの改善点
アクセス解析を活用することで、サイトの改善点を見つけることができます。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 流入経路や属性が偏っている場合、ターゲット層を拡大するために施策を実施する必要がある。
- ページビュー数や滞在時間が少ないページがある場合、コンテンツを改善する必要がある。
- コンバージョン率が低い場合、サイトの導線やコンテンツを改善する必要がある。
アクセス解析は、サイトを改善するための貴重なデータを提供してくれるツールです。
上記の内容を参考に、自サイトのアクセス解析を実施してみてはいかがでしょうか。
5. 過去のアクセス数だけをチェックしても意味がない
アクセス数を見ていても次につなげるためにはコンバージョン(成果)を確認していく必要があります。
過去のアクセス数を見ていても「少しづつ増えている」と感じたとしても、次に何をしたら良いのか?これを見つけることが非常に難しいです。
そこで、アクセス数に対してコンバージョンがどのくらいあるのか、これを確認することがアクセス数を伸ばすきっかけになります。
6. ディープラスが提供するアクセス解析レポート
ここでディープラスが提供している解析レポートの紹介です。
ディープラスでは、アクセス数だけでなく費用対効果を感じていただけるように、コンバージョン含めたアクセス解析レポートを毎月作成しています。
以下の内容を確認することができます。
- 都道府県別
- 性別
- 年齢別
- デバイス別
- OS別
- サイトへの流入元
- 検索キーワードランキング
- 月間アクセス推移
- 曜日別アクセス推移
- 年間アクセス推移
- サイト内アクセスランキング
- コンバージョン数
アクセス解析されている方は、GA4・サーチコンソールなど、複数のサービスを併用して確認しているケースが多いとは思いますが、ディープラスのアクセス解析レポートでは、全てまとまっています。
これによって費用対効果、サイトの課題・改善を見つける事ができます。